活動日誌−伊藤けんじ
【22.01.06】育休退園、2歳児については解消
長年の活動が実り大きく前進
春日井市の保育行政では、保育園に通う0〜2歳児の母親が育児休業に入った場合、園児を退園させるという育休退園の制限を設けています。多くの自治体でこの育休退園の廃止する中、春日井市でも廃止すべきだと訴え続けてきました。毎年、保育連の皆さんから1万筆を超える署名を携えて提出される請願でも求められている内容です。
2021年度の市政方針で初めて「育児休業に伴う退園の解消に向け積極的に取り組む」と示されていましたが、新年度の募集要項において、「2歳児クラスから年長クラスについては、園に余裕がある限り入園することができます」とされ、2歳児については育休退園が解消されることになりました。
育休退園は失業につながる問題、子どもにも負担が
多くのご家庭が共働きで家計を支えています。その生活を成り立たせるためには、保育園が欠かせない存在で、保育園に子どもが預けられるか否かが、文字通りの死活問題です。
育休退園は、ここに大きなプレッシャーとして立ちはだかっています。一旦育休退園をしたのちに再び保育園が利用できるのか。年度途中に待機児童が発生していることから、今まで入っていた保育園に入れなかったり、すぐに保育園に入ることが出来ない可能性がある。保育園に入れなければ、職場復帰できない。それは失業に繋がる問題です。
子どもにとっても、コロコロと生活環境が変わってしまうことは好ましくありません。仲良くなったお友達がいる保育園にある日突然行けなくなってしまう。そして、育休が終わって保育園に戻れたとしても、以前とは違う園というケースもあります。
これらのことから、育休退園の解消を求め続けています。今回、2歳児については開所されることになりましたが0歳、1歳については引き続き育休退園の続けられます。完全な解消に向けて引き続き取り組みを続けます。