活動日誌−伊藤けんじ

【21.12.13】児童館を子どもの居場所としてきちんと機能させてほしい(12月議会一般質問)

会館時間中はすべての子どもが利用できる

 グルッポふじとうの児童館を利用した方から相談を受けました。学校に行けない子どもを連れてグルッポに来館し、親が用事を済ませている間、児童館があるので子どもを自由にさせていた。しかし、児童館の方から「学校はどうしたのか」と咎められたとのこと。そして、保護者に対して「学校がある日の午前中は小学生は利用できないと春日井市で決められている」という趣旨の話がされました。

 私は相談を受けて、青少年子ども部に「児童館をそのように運営しているのか」と問い合わせたところ、そんなルールは設けていないとのことでした。そこで状況を説明し対応を求めましたが、グルッポふじとうの児童館は、まちづくり推進部の所管となっていて直接指導はできないとのことでした。とは言え、施策的に連携を取っており、話ができないわけではないので、指導ではなく情報交換として話をするとのことで、お骨折りをいただきました。その後、多くの方に関わっていただき、「児童館は、開館している間は、すべての子どもが無条件で利用できる施設であること。特に学校に行けない子どもたちにとっては、勇気を出して足を踏み出すきっかけにもなる場所なので、児童館の趣旨に沿った運営を徹底する」ということを、関係者の共通認識にすることができました。

学校に行けない子どもや悩みを抱えた子どもたちのよりどころとして

 児童館は児童福祉法第40条に規定する児童厚生施設の1つで、地域において児童に健全な遊びを与えて、その健康を増進し、又は情操をゆたかにすることを目的とする児童福祉施設です。

 一般財団法人児童健全育成推進財団によると、子どもの権利条約や児童福祉法の理念にのっとり、子どもたちの健やかな成長、発達、そして自立が図られることを地域社会のなかで具現化する施設。0〜18歳未満の全ての子どもたちが使うことができるという他の児童福祉施設にはない特徴があると説明されています。

 基本特性として、
子どもが自ら意思でひとりでも利用することができる。
子どもが遊ぶことができる。
子どもが安心してくつろぐことができる。
子ども同士にとって出会いの場になることができる。
年齢等の異なる子どもが一緒に過ごし、活動を共にすることができる。
子どもが困ったときや悩んだときに、相談したり助けてもらえたりする職員がいる。
 の六つが掲げられています。

 子どもたちを取り巻く環境はより一層複雑になっています。子どもの貧困率は、13.5%、7人に一人。いじめや不登校などの困難を抱える児童生徒も一定数で推移しています。児童館は困難を抱えた子どもも含め、すべての子どもたちの居場所、よりどころとして機能することが約束された施設であり、その重要性が増しています。

 特に強調したいのは、学校に行けない子どもたちのこと。本市においては学校に行けない子どもの数は、増加の一途をたどっています。私は、その支援について頻繁に議会で取り上げてきましたが、そうした子どもたちの居場所のひとつに、児童館にもなりうると思っていて、その役割を果たして欲しいと思うところです。

 学校に行きづらい子どもが勇気をもって外に出たとき、気軽に行ける場所として、児童館を利用して欲しい。いじめ、進路、家庭内のこと、友達関係、そうした悩みを相談できる場として、常に子供たちの視界に入っている存在であって欲しい。

 春日井市内には全部で4つの児童館がありますが、その存在を知らないという子も多く、困った時には、頼れる場所、居場所がないときに心を寄せることができる場所だということを知っている子はほとんどいないのではないかと思います。春日井市のホームページでの児童館の記載は、大人の目線で大人に対しての、施設案内や利用規則やイベント情報のみであり、児童館がどういう施設であるかの情報発信はなされていません。

 児童館がすべての子どもたちの居場所であることを、継続的に分かりやすい方法で情報発信するよう求めました。情報発信の充実をするとの答弁でした。

児童館においでよ

 練馬区の光が丘児童館が館内やホームページで、子どもたちに投げかけている言葉をご紹介します。

 児童館においでよ
  居るところがなかったら、児童館においでよ
  やることがなかったら、児童館においでよ
  話せる人がいなかったら、児童館においでよ
  わかってくれる人がいなかったら、児童館においでよ
  がまんできなくなるほどしんどくなる前に、児童館においでよ
  光が丘児童館はここにあります。

 この言葉で、児童館がどういう施設であるかが、誰にでもすぐに分かります。悩んでいる子どもたちもこの言葉に救われるのではないでしょうか。光が丘児童館の館長さんにお話をお伺いしました。家庭や学校に次ぐ第三の居場所として児童館を捉えて欲しい。家庭や学校だけではコミュニティが完結しない子どもたちのよりどころになりたい。特に不登校の子どもさんが児童館なら来られるということもあり、その居場所になりたい。複雑な家庭環境の子も多く、そうした心にも寄り添っていきたい。児童館は、誰にも何も強制されず自分の意志でいられる場所です。こうした言葉で呼びかけることで、殻に閉じこもりがちな子どもたちが「児童館になら行けるかな、行ってみようかな」と思ってくれるようにしたい。と、強い想いが語られました。

 春日井市においても、こういう言葉ですべての子どもたちに、児童館があるよ、しんどかったらおいでよ、と呼びかけて欲しい。ホームページの改良やこども広報での周知、学校や公共施設、商業施設へのポスター掲示などを提案しました。

所掌管理体制の見直しを

 市内4カ所ある児童館のうち、3箇所は青少年子どもが所管。しかし、グルッポふじとうの児童館は、児童福祉分野の専門性のないまちづくり推進部が所管し、高蔵寺街づくり会社が指定管理者となっており、そしてまちづくり会社が別の株式会社に業務委託をしています。委託されている会社は、全国で保育所などの児童施設の管理の実績のある所で、スタッフも優秀な方ばかりですが、専門性のない部局と、まちづくり会社が間に入っていることが、児童館の在り方の認識を間違えることにつながったのではないでしょうか。同じ児童福祉施設の管理がバラバラの現状を見直し、しかるべき部門が適正に所掌管理すべきだと指摘しました。

▲ このページの先頭にもどる

トップページに戻る
RSSフィード(更新情報)