活動日誌−伊藤けんじ

【21.09.26】リニア中央新幹線工事、家屋調査の実施(9月議会一般質問)

家屋調査を実施する

 8月17日に春日井市民会館で、JR東海による「シールド工事における安全安心の取り組みに関する説明会」が開催されました。坂下非常口から勝川非常口までの区間は工事業者との契約も済み、坂下非常口からシールド工法による掘削が始まるとのことでした。

 説明会では、2020年10月、東京外かく環状道路のトンネル工事において東京都調布市の住宅街で発生した陥没事故と、2020年6月、相鉄・東急直通線 新横浜トンネル工事において横浜市の道路で発生した陥没事故について、それぞれ状況を説明し、春日井市で実施するシールド工事は工法や地盤の状況が異なるために、このようなことは起きないと述べられました。

 参加した市民からは、「音や振動が発生するのではないか」「地下にリニアが走るならば、家は買わなかった」などの不安の声が出されました。JR東海からは「工事は24時間やる」「音や振動はこれから地上への影響を確認する」「安心安全に工事を進める」との説明がありました。

 この説明会では、ひとつ前進したことがありました。それはこれまで頑なに実施を拒んできた家屋調査を行うということです。私も昨年の12月議会の一般質問で、家屋調査の実施を事業者に求めることを質問しています。また、日本共産党の衆議院議員本村伸子が国会等で何度も追及してきました。この度、東京外環道の事故を受けようやく実施の決断がなされたものです。

 家屋調査は坂下非常口から神領非常口の範囲を今年2021年度下期より順次、神領非常口から勝川非常口の範囲を2022年度下期より順次実施するとのことです。その区間において、トンネル上部で両側に40メートルの範囲の家屋をすべて調査するとのことです。

神領非常口周辺で振動が発生する可能性

 8月中旬に、神領非常口周辺の住民に対して、「中央新幹線神領非常口新設工事、ケーソン沈下掘削に関するお知らせ」という文書が配布されました。そこには、「今後、硬い粘土質地層の掘削となるため、沈下の際に振動が感じられる可能性があります」「一日に数回程度、瞬間的に発生すると見込んでいます」と書かれていました。感じられるほどの振動とはどの程度なのか。震度1や2に相当するのではないかと思われます。地震の揺れの強さについて、気象庁によれば、震度1が屋内で静かにしている人の中には揺れをわずかに感じる人がいる。震度2は屋内で静かにしている大半の人が揺れを感じる、と説明されています。

 答弁では、来年6月ぐらいまでの間一日に数回程度瞬間的に発生する可能性があるとのこと。夜間深夜には発生させないよう事業者に求める事を求めました。

西尾非常口、引き続き汚染土壌の発生

 西尾非常口では基準値を超えたヒ素と、酸性化の可能性のある土壌が搬出されているとのことです。これらは、アセックと大府市の処理場に適正に処分されているとのことです。周辺河川への影響は出ていないとのことです。

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