活動日誌−伊藤けんじ

【20.03.13】リニア新幹線工事について(3月議会一般質問)

西尾非常口の工事発生土の状況

 西尾非常口の汚染土壌の発生量は、9月から1月の5か月で、8105立米。搬出先はアセックとのことでした。汚染状況はフッ素、ヒ素が基準値を超えているとのこと。美濃帯に含まれていると想定される、黄鉄鉱やカドミウム、六価クロムなどはまだ出ていないとのことです。これらが出てきたときの影響が懸念されるので、今後の動向も注視します。

 汚染が確認されなかった発生土は、春日井市や多治見市に搬出されています。市内の搬出先の敷地内の雨水調整池の水質も、基準値以内であることを確認しました。

発生土受け入れ事業者との環境管理協定を求める

 西尾非常口の発生土を受け入れている多治見市は、発生土による環境影響を監視するために、発生土受け入れ事業者と多治見市との間で、環境管理協定を結びました。協定は、管理基準を満たさない発生土を受け入れないことを約束し、もし基準を満たさない発生土が搬入された場合、受け入れを中止することを明記しています。また、敷地外へ排出する水についても、水質検査の実施と結果の報告を位置づけています。

 春日井市も、多治見市と同様に受け入れ事業者との間で環境管理協定を結ぶ必要があるのではないかと質問しました。市は「春日井市土砂等の埋め立て等に関する条例による届け出が出され、排水検査など環境保全対策を実施するから、環境管理協定を結ぶ考えはない」と答弁。この条例は、基準に適合しない土砂の持ち込みがあった場合には、埋め立て等の停止を命ずることができるものですので、多治見市と同程度の関与はできることを確認しました。

 この条例は、2007年の6月議会と9月議会で、伊藤けんじが制定を求めた条例です。当時は、大泉寺町の山林に出所がわからない工事発生土が大量に持ち込まれたことを受け、無秩序な土砂の持ち込みを規制する条例が必要だと求め、作られました。

勝川非常口も着工

 勝川非常口も着工となり、住民説明会が実施されました。住民からは交通への影響や地盤沈下を心配する声があったとのことです。勝川非常口で発生した土砂は、大府市の区画整理事業に活用する予定であることが明らかになりました。

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