活動日誌−伊藤けんじ議員団より

【17.06.09】岐阜県御嵩町の亜炭鉱を調査

亜炭鉱の内部は今どうなっているのか

 日本共産党春日井市議団は、亜炭鉱跡の空洞が、現在どういう状態になっているのかを確認するために、御嵩町の亜炭鉱の調査をしました。

 この施設は、御嵩町が鉱害対策の調査のために、坑道の一部を当時のまま保存管理しているもので一般公開はされていません。

たまたま開いた穴を入口に
 入口は炭鉱の入り口ではなく、たまたま陥没か何かで生じていた穴をコンクリートで固めて、扉を付けたもの。発電機で灯り用の電気を送り込みながら中に入ります。不測の事態に備え、一人は入り口に待機します。

どこまで続いているのか分からない
 入ってすぐの空間は、天井高2.5メートルほどの広間の様な空間で、2〜3メートルの間隔で、太さ1メートルほどの残柱(掘らずに柱として残した部分)が並んでいます。左右前後、どちらを向いても奥に空洞が続いていて、先は見えません。どこまで続いているのかの調査もできないとのことです。
 空洞には、ボタ(岩や売り物にならない亜炭)が積み上げられて、通路の壁のようになっています。

陥没している個所がある
今回入った入口から100mほどのわずかな空間に、二か所の陥没がありました。
陥没箇所は上から土砂が落ちて山になっています。一か所は、土砂流入を防ぐための土嚢袋が置かれていましたが、もう一か所は、陥没したままの状態でした。「地上には、穴があいているはず」とのこと。

未利用地は、陥没をそのまま放置
農地や宅地などであれば、「特定鉱害復旧事業」として陥没の復旧は行われますが、山林などの未利用地は、そのまま放置されるとのことです。

春日井で行うべきは調査
 春日井市内でも、度々亜炭鉱の陥没事故が発生しています。
空洞がある限り、内部の劣化が進めば陥没事故の可能性は拡大する事を再確認しました。
 空洞の分布状況と内部の調査を行うよう、引き続き働きかけを行います。

詳細な報告書です。写真もこちらでご覧下さい。(PDAファイルです)

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