活動日誌−伊藤けんじ

【15.09.25】9月議会一般質問 亜炭鉱陥没が2011年にも

亜炭鉱があると知らなかった?

2011年にも陥没
 高蔵寺町の小吹公園で2011年に陥没があったとの話を聞き、議会で追及したところ、亜炭鉱の調査をせずに埋め戻していたことが判明しました。

 当時の公園緑地課で対応した職員は、この地域が亜炭鉱のある場所との認識がなく、子どもたちの安全のために速やかに埋め戻しを行ったとのことです。

 所管している農政課だけでなく、道路課や公園緑地課などで、情報共有を求めました。

かつては調査充填工事も実施した場所

 この地域もかつて亜炭が掘られていた場所で、地下には空洞が残されており、付近でも民家の下などで、たびたび陥没が生じています。昭和50年代に春日井市が実施した亜炭鉱調査は、この地域でも行われており、昭和55年56年(西暦1980年、1981年)には、約2億円をかけて充填工事が実施されています。日本充填教会の資料によれば、小吹公園でボーリングを実施していますし、小吹公園の南東の角から、セメントバチルスという充填剤を入れています。

 充填工事は地下の空洞状況が把握できず、工事の効果が評価できるまでに、どの程度の工事を実施すればよいかわからないとのことで、わずか2年で終了しています。結果、空洞は地下に残ったままです。

 このような経緯を見れば、当然、小吹公園に生じた陥没は亜炭鉱が原因による可能性が高いと、容易に推察できるものです。

 亜炭鉱が原因の陥没であれば、復旧の費用は国が設置した特定鉱害復旧事業等基金によって賄われます。亜炭鉱が原因だと疑われる場合は、その調査をすべきものですが、この小吹公園の陥没は、そうした対応がなされず、公園緑地課が、通常、公園で生じた不具合に対応するように埋戻しました。鉱害問題に対応する農政課にも報告がされていません。

 この対応については、費用だけでなく、被害拡大を防ぐという安全面でも不十分なものです。

情報の共有化をはかる

 今回の指摘を受け、春日井市役所内においては、鉱区図(鉱山会社が鉱区申請をした図面)を現在の地図に落とし込んだ資料を作成し、公園緑地課や道路課など、関係部署に配布したとのことです。

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