活動日誌−伊藤けんじ

【13.03.13】3月議会一般質問 ごみ屋敷対策について

 ゴミ屋敷はバラエティ番組で取り上げられてからその存在が知られることになりましたが、地域には昔から潜在的にある問題でした。国土交通省が2009年に行った自治体アンケートでは、250市区町村でごみ屋敷を確認しています。

 ゴミ屋敷の問題が難しいのは、いくつか理由があります。ゴミを片付けようにも、個人の家や敷地の中では、行政では手が付けられない。片付るにも大変な費用が要る。そして、一番の問題は、仮にゴミだけを片付けても、問題は解決しないということです。

 ゴミ屋敷を作ってしまう背景には、生活の怠惰ではなく、病的な嗜癖によって、物を収集してしまうというケース、認知症や、知的障がい、精神疾患など、所有者が抱える様々な問題があります。住人の抱えている問題を個別に解決しない限り、再びそこはゴミ屋敷になりますし、生活は修復できません。

足立区に行政調査

 この問題について、足立区で先進的な取り組みがあるとのことですので、質問に先駆けて、行政調査に行ってきました。

 足立区では「足立区生活環境の保全に関する条例」を制定し、ゴミ屋敷対策に取り組んでいます。取り組みの特徴は、ゴミ屋敷の改善のための費用の一部を行政が負担する場合があること。そして、ゴミ屋敷の各家庭の問題を、複数の部署が連携して、横断的にサポートできるようにしたということです。

全庁的な連携を図る

 ゴミ屋敷問題について、ゴミ撤去の支援をする考えと、居住者の生活全般についてケアとサポートが必要な場合があり、そうした体制を整えることを、全庁的に取り組むことを提案しました。

 春日井市は、どの窓口で相談があっても必要な対応ができるように庁内連携を図ると答弁しました。

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