活動日誌−宮地ゆたか(前市議)

【12.10.14】小牧基地と防衛大綱(6月議会の一般質問から)

基地周辺住民の苦難と防衛大綱にかかわって

市議会の議事録に全文掲載されていますが、質問は長いので概要を載せ、答弁は原文のままです。

質問 宮地議員
 新聞にF4戦闘機が故障して(県営名古屋飛行場)滑走路閉鎖という小さな記事がありました。 これは、民間会社で修理するので、自衛隊の飛行機が故障という記事にはなりません。
 小牧基地の周辺では、古くは米軍機あるいは自衛隊機の騒音・墜落事故等々で地域の皆さんが大変な御苦労をされています。
 自衛隊の戦闘機部隊が移転してからも、名古屋飛行場となった今も、飛行機の騒音、苦情をたくさん聞きます。
 今、アメリカ軍のオスプレイ、欠陥垂直離着陸輸送機が沖縄に配備されて、そして日本国内各地で低空飛行訓練をするということが計画が公表されております。
 訓練の途中で小牧基地に寄っていくなどということが起きるかもしれない。
 アメリカ軍のCH46ヘリは小牧の基地にもおりたことがあるので、そのヘリのかわりですから、
私はそういったことも危惧しております。
 
 そこで、これまで、基地の内外で発生した米軍機や自衛隊機の事故について、いつどのような事故が起きたのか、そして、こういった時期、特に戦闘機部隊が移転する前、基地周辺の皆さん、
どういった苦難があったのかなど、お尋ねします。

答弁 環境部長
 それでは、第2次大戦後の小牧基地内外の事故の記録及び戦闘機部隊が移転する前までの市民の苦難についての2点についてお答え申し上げます。
 初めに、小牧基地関係の主な事故としましては、昭和27年5月に味美上ノ町での米軍ジェット機の墜落、昭和36年6月にエンジン故障による戦闘機の墜落、昭和42年2月に空中火災により二子山公園へ戦闘機が墜落、同年10月にはエンジン故障により宮町に戦闘機が墜落するなど、昭和27年から昭和58年までの間に、米軍、自衛隊機の春日井市での墜落事故6件を含めまして21件の事故が発生しております。
 保存されております記録によりますと、昭和42年2月に発生しましたT33ジェット練習機の二子山公園への墜落事故を契機に周辺住民から墜落事故の不安や騒音に対する苦情が殺到し、この問題を解決するため、同年7月23日に、市民、市議会、市の三者が一体となり、春日井市飛行場撤去促進市民協議会が結成され、小牧基地に対して強く訴え続けてきました。
 これにより、昭和53年3月には戦闘機部隊である第3航空団が青森県三沢基地に移転することとなりました。

質問 宮地議員
 墜落事故が6件、その他含めて21件。
 最近でも、墜落はしていないがトラブルは続出しています。
 そこで、次に防衛大綱に係る問題ですが、
 私が懸念をしているのは、防衛計画の大綱では、「戦闘機とその支援機能が一体となって我が国の防空等を総合的な態勢で行い得るよう航空警戒管制部隊に加え、能力の高い新戦闘機を保有する戦闘機部隊、航空偵察部隊、国際平和協力活動等を効果的に実施し得る航空輸送部隊及び空中給油・輸送部隊を保持する」と書かれている。

 この航空輸送部隊というのは、小牧基地に第1輸送航空隊が配備されて、401飛行隊C130が主力で、これは海外への輸送任務を持つ。第2輸送航空隊、これは入間基地の402飛行隊、これはC1による輸送で、この入間のほうは航空自衛隊の中枢ということで物資や人の国内輸送ということが重点です。
 美保基地にある第3輸送航空隊、これは403飛行隊で、C1とYS11、これは全国の基地を結ぶ連絡便の運航と陸上自衛隊の空挺協力、この3つが航空輸送部隊となっている。
 小牧基地のこの航空輸送隊、ただ単に全くシンプルに輸送ということではなくて、海外への任務を持つ。
 それと、能力の高い新戦闘機とそれに関連する空中給油・輸送機という位置づけが書かれています。
 今後、どんどん効率性が進むと、小牧の基地にどういったものが来るかもわからない、変化が考えられるのではないかと思います、どう判断されているのか、お尋ねします。

答弁 環境部長
  航空自衛隊小牧基地は、現在、輸送と教育を中心とした体制が維持されていることから、市といたしましては、現基地の位置づけや機能が変わることがないよう従来から機会あるごとに防衛省などの関係機関に申し入れを行っており、引き続き基地の運用につきましてはその動向を注視してまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。

質問 宮地議員 
 小牧基地についての見解は堅持されるということでございますので、引き続いて強力にその見地で取り組んでいただきたいと思います。
 毎度秋になりますとブルーインパルスの展示飛行についても話がでてきます。
 現状からもう一歩も引いてはいかんと私は思います。
 オスプレイについても、輸送機だから、ヘリコプターのかわりだから、ということでなし崩し的に押しつけてくる可能性がある、これが常套手段ですから、絶対に現状から引かないということを要望して終わります。

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