活動日誌−伊藤けんじ

【11.09.12】9月議会報告 質疑「水道事業について」

 水道事業会計は企業会計となっています。現在70億円ほどの内部留保があり2010年度も積み増しをしています。その内容などを質疑で明らかにしました。

 以下質疑の概要です。

○伊藤建治 質問
 認定第14号水道事業会計について伺います。

 資本収支において、地方公営企業法26条の規定による繰越額が生じています。これは、明智工業団地加圧ポンプ場築造工事の期間の延長が必要になったため繰り越すとのことですが、延長が必要になった経緯について伺います。

 それから、内部留保資金について伺います。過年度分損益勘定留保資金の詳細と、また、22年度、内部留保資金として積み増しした金額はいくらぐらいになるのか詳細を伺います。

○上下水道部長(坂野智)
 それではまず、明智東工業団地の工事の繰り越しについてご説明申し上げます。この工事、当初は実施設計を4月に早期発注する予定でございましたが、団地に供給する水を明智配水場の低区からの供給から、約15メートル高いところにあります高区からの供給に変更するなど、安価で効率がよい給水方法ができないかなどの検討に時間を要しまして、発注時期が6月にずれ込みました。また、電気設計装機器の製作に係る期間を当初3カ月ほどを見込んでおりましたが、実施設計の結果、約6カ月かかることとなったため、工期が当初予定しておりました3月末から8月末となったものです。このため、地方公営事業法第26条第1項の規定により、工事費予算を翌年度に繰り越したものでございます。

 それともう1点、内部留保資金についてでございますけれども、内部留保資金につきましては、企業活動の中で減価償却費や資産消耗費など、現金の支出を伴わない経費によりまして蓄積さております損益勘定留保資金でございまして、事業内部ら留保されている資金のことを言っております。平成22年度水道事業会計決算におきましては、内部留保資金の残高は74億4,490万1,967円となっております。また、前年度に比べまして事業費に充当いたしましたものを差し引きますと、5億9,794万3,719円の増額となっております。

○伊藤建治 質問
 明智のポンプ場の工事については、より効率的な方法を検討したということですが、検討した結果、一定の効率化ができた部分があるのかということについてお伺いをします。

 それから、内部留保資金についてでございます。現状では毎年少しずつ増えているということで、この中身につきましては、これまで委員会等では、中長期財政計画や施設整備計画で、総額で187億円ほどの施設整備を行うと説明を受けています。今年度につきましても、5億9,000万円ほど、これが実質的には22年度に積み増ししたものと理解をしております。

 この間、東日本で大きな震災を経験しまして、水道施設についても耐震化の必要性が改めて示されたと思います。現在は計画も作ったばかりで、それに沿って、財政計画や施設整備も進めているわけですが、今ある資産を活用して、計画の前倒しや、より早い整備をすべきではないかと考えています。これについては、一般質問で行いたいと考えていますので、今日はこれに留めます。

 一点だけ答弁を求めます。

○上下水道部長(坂野智)
 工事の見直しによってどういった効果が生じたのかというご質問ですけれども、工事関係で申し上げますと、当初工事費を2億1,200万円ほどかかるものと見込んでおりましたが、先ほどの説明で申しましたように、低区から高区へ配水池そのものを変更するということで、受水池が不要になったこと、およびポンプの容量も小さくすることができましたので、この結果、実質的な請負金としましては1億800万円ほどで済んでおります。その結果、1億400万円ほどの経費の削減が図られたということでございます。

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