活動日誌−伊藤けんじ

【11.07.15】総務委員会行政調査報告 倉敷市2

倉敷市緊急情報提供無線システム

概要
防災無線放送システムを、既存のイントラネットのインフラを活用して構築したもの。通常の無線方式でのシステム構築した場合と比較して、事業費を半分以下に抑えることができた。
有線イントラネット網のない場所へは無線ランを使用して、拡声器を鳴らす。市内350カ所に整備。
Jアラート情報は、防災無線の拡声器のほか、FMくらしきの放送にも割り込みする連携システムを構築。

所感

 既存のイントラネットのインフラを活用して、防災無線のシステムを構築する試みは、専用の無線回線を整備する場合の半額で構築できるとのことで、斬新で興味深く調査させていただいた。技術的にも、既存の技術の組み合わせで新しいことは何もないということが、低コストでの整備を可能にしている。

 イントラネット整備網から離れた場所へは、無線ランを使用するとのことで、一般家庭でも使用されている技術と周波数を使用しているとのこと。汎用性が高い半面、電波干渉などの問題も一部発生しているとのことだが、おおむね良好に作動しているとのこと。無線ランを使用するという発想は、これまでになかったものではないかと思われるし、これは大いに参考になった。

 春日井市においては、専用のイントラネット網は持っていないが、既存の市の管理しているサーバーと、インターネット回線を利用すれば、専用の無線を整備せずとも、倉敷市と同レベルの防災無線の構築が可能ではないかと感じた。

 春日井市においては、災害には市の広報車による情報提供が中心的である。情報をより早く広範に伝える方法としては、防災無線の方が好ましい。昨今、浸水被害が多発していることを鑑みると、何がしかの方法で防災無線を整備する必要性を感じる。

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