活動日誌−伊藤けんじ

【20.03.13】北尾張中央道、小牧春日井線に関わる住民意見について(3月議会一般質問)

工事説明会が開催されました

 北尾張中央道は、一般国道155線のバイパス路として整備が予定されている都市計画道路で、春日井市に係るのは、小牧市大草西から春日井市不二ガ丘1丁目の区間です。これに合わせて、県道小牧春日井線、市道東山大泉寺線も整備し、インター周辺の交通環境の一体的な改善を目指すものです。全体の事業期間は、今後約15年間で、2034年頃が、完了のだいたいの目途となっています。

 当面は、国道19号の東側の一部と、現在の国道155号から、北尾張中央道を南北に結ぶ県道・小牧春日井線の整備を、今後約7年間を目途に、第一期工事として行う予定です。

 昨年12月16日に、この計画の概要の住民説明会が実施され、地元の方がたくさん参加し、そして、多くのご意見やご要望が出されました。出されたご意見のうち、「これは、受け止めて変更をしたほうがいいのでは」と感じた内容について質問しました。

 

整備で分断される地域の生活道路について

 第一期工事で整備される道路に囲まれ、分断されてしまう集落があります。戸数は約25件です。現在は集落の中を東西に走る市道を生活道路とし、集落の外と行き来をしています。

 この生活道路に、新しい国道と県道によって作られるエル字型の道が、斜めにかぶさり、生活道路の東西を遮断します。新しい道路は約4メートル土盛り、かさ上げした上に築かれ、既存の生活道路は行き止まりになります。そのため、集落の東部分に、北尾張中央道に上がることができるインターチェンジのような構造の取り付け道路を設置し、お住まいの方は、ここから出入りしてください、という内容の計画図面が出されました。

 現在は、東西どちらにも行き来でき、主に西側から集落へのアクセスをするという生活導線が、道路整備後は、東側からしか出入りできなくなり、該当する地域の生活導線はガラッと変わってしまいます。

 説明会会場からは、西側についても、土盛りして作られる県道の下をアンダーパスできるようにして、現在と同じように集落にアクセスできるようにしてほしいというご意見が出されました。説明会後に、私も住民の方から同様のご意見をいただきました。

 かさ上げ高は約4メートルとのことで、ボックスカルバートなどでトンネル構造にすれば、そのご要望にお応えできるものと思い、そうする考えはないか問いました。

技術的には可能

 トンネル構造にしてアンダーパスとする方法は、技術的には可能。事業主体である愛知県と調整し公安協議を進めているとの答弁がありました。

 

市道131号との接続部分(桃花園の出口)について

 こちらは二期工事で整備する予定の場所で、第一期工事で整備する道路の西側にあたります。市道131号は、開発団地である桃花園と国道155号を結ぶ市道で、茨池の西側のあたりで北尾張中央道と平面交差する計画です。

 一本道だった生活道路に、国道との大きな交差点ができます。これについては交通安全上の心配の声が多数上がりました。特にここは、子どもの通学路です。「桃花園から直接北尾張中央道にアクセスできなくていい。北尾張中央道と市道131号を立体交差して欲しい」というものもありました。信号を守っていても自動車が突っ込んでくる事故もありますので、心配の声が上がることは理解できます。

 この交差点予定地の東側には緑道が整備され、この緑道と北尾張中央道は立体交差する予定が示されました。薄暗いトンネルを子どもたちに歩かせるのは不安との声が出ていまが、ここに、煌々と照明を付けて明るくし、通学路として使えるようにするなど、交通安全上の心配事をクリアするプランをきちんと提示する必要があると質問しました。

多くの意見があり協議を重ねていく

 利便性や安全性の確保などについて、地元の関心も高く、多くの人からご意見を伺いながら協議を重ねているとの答弁がありました。

 

下街道(したかいどう)について

 下街道(したかいどう)は名古屋から勝川・坂下・内津などを通り、岐阜県へと続く街道です。江戸時代には名古屋城下と中山道を結び、たくさんの商人や旅人が行き交い、庶民の道として栄えました。

 大泉寺町地内において南北に通る下街道(したかいどう)が、北尾張中央道により分断される予定の場所があります。分断されるところから東側に約65メートル離れた場所に、新たな交差点が設けられ、下街道(したかいどう)を行き来するには、交差点まで迂回する必要が出てきます。

 下街道と北尾張中央道の交わるところに交差点を設けて欲しいという要望が、地元の大泉寺区から出されていますが、新しく整備予定の信号交差点から65メートルしか離れていないのでダメという回答をいただいているとのことでした。

 交差予定地の北側には神社と尻冷やし地蔵とお風呂屋さん、南側には北城小学校とお寺があります。いずれも、地元の方が日常的に足を運ぶ場所です。生活道路として地元の方が毎日行き来している道が分断され、遠回りをしなければならないことへの抵抗感は、充分に理解できます。特に、昔からの街道として歴史があるところですので思い入れもある方が多いのです。歩行者や自転車については、今まで通りの導線を確保すできです。

 利便性と市民感情に配慮した見直しが必要ではないかと質問しました。具体的には、徒歩や自転車であれば、これまで通りのアクセスができるように、北尾張中央道の下をアンダーパスで通れるようにする、もしくは歩行者専用の押しボタン式信号と横断歩道を整備するように変更すべきだと訴えました。

地元の意向を伺う

 市の答弁は、近くに交差点が新設されることや、下街道の交通量に大きな変化があることが想定されることから、地元の意向を伺いながら、関係機関と地要請を進めているとのことでした。また、アンダーパスや横断歩道の設置にて、導線を確保することは技術的に可能との見解も示されまた。

 地元の方のご意見も、まだ一致していませんが、多くの方が納得できる内容への変更を引き続き求めていきます。

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