活動日誌−伊藤けんじ

【19.12.12】リニアの残土が春日井市内に?!(12月議会一般質問)

美濃帯に到達

 春日井市内四カ所で行われているリニア中央新幹線工事のうち、西尾非常口は、ダイナマイトによる発破作業を行う工程に入りました。すなわちそれは、岩盤層に到達したことを意味し、現在排出されている土砂は岩盤層を掘削したものです。この岩盤層と言うのが、これまで何度も話題にしています、「美濃帯」と呼ばれるものです。

 

美濃帯の危険性・深刻な環境汚染のリスク

 JR東海は、美濃帯について「東濃地域に特徴的にみられる堆積岩で黄鉄鉱が含まれることがある。」「過去に東濃地域のトンネル工事の掘削土から、黄鉄鉱に起因する酸性水や重金属が流失した事象が発生している。」「事業区域内を現地踏査した結果、文献どおり分布していることを確認した。」と説明しています。

 黄鉄鉱を含む土砂に雨や地下水が浸透すると、水が硫酸化し、土壌に含まれるカドミウムや六価クロムなどの重金属を溶かしてしまう。その水が地域に流出すれば、深刻な環境汚染となります。

 2003年(平成15年)に可児市で、東海環状自動車道トンネル工事の発生土により河川が汚染されるという事件が発生しています。発生土のストックヤードは現在も可児市に置かれたままで、重金属を含む浸出水を、水処理プラントで処理して放流しています。ヤード地下の状態はいまだ未掌握で、いつまで処理が続くのか分かりません。

 1970年代には、犬山市で、採石場から汚染水が発生し、周辺の水田で採れる米がガドミウムに汚染されたという事件も発生しています。

 西尾非常口から出されている発生土は、まさにこの危険性を含む土砂です。

残土の処分先は、春日井市と多治見市

 一日に一回行う検査にて、「汚染がない」と確認された土砂は、春日井市の内津町と多治見市にて処分していることが明らかになりました。「汚染がない」前提なので、環境汚染への対策は一切されないまま、そのまま土砂を捨てる方法にて処分されています。

汚染の有無についての確認は?

 汚染の有無についての検査方法は「発生した200〜300立米」の土壌に対し、200グラム程度を採取し検査を行っているとのことでした。発生土に対してあまりに少ない量のサンプリングですし、それで200〜300立米もの土砂のすべての安全性を担保できるものではありません。

 万が一、汚染物質が含まれていたときの被害は甚大です。周辺の環境調査はしっかり行うように求めました。

夜間のダイナマイトの発破も

 ダイナマイトの発破は、9月から本格化し、11月以降は夜間にも発破が実施されています。

 11月11日22:00には夜10:00に夜間の試験発破が実施されました。私は、ふれあい農業公園のところでその音の確認をしました。距離も離れているし、国道19号を行き交う自動車の音もしているし、大した音はしないだろうと高をくくっていましたが、ガガーンという金属がぶつかり合うような硬質の爆発音がとどろき、体が反射的に身構えてしまいました。

 一般質問の中で、最大で一日8回の発破が、昼夜を問わず実施されていることが明らかになりました。周辺への配慮としては、火薬の量を減らす、今後防音扉は二重にするとの答弁がありました。

夜間の発破はやめて欲しい

 私はその状況を付近にお住まいの方に伺いました。「夜の発破を初めて聞いたときは、地震が来たかと思ってびっくりした。今まで聞いたことがない音なので、鳴るたびに不安になる」とのことでした。国道を走る自動車の音でかき消されないですか?とお尋ねしましたが、全然質の違う音で、家の中まで聞こえるとのこと。工事現場近くには、貴重な鳥など野生の生き物も沢山おり、彼らの生態系にも影響しないかについても心配されていました。

 せめて夜間は、大きな音の出る発破はやめて欲しい。それが切実な思いです。これを事業者に対して求めるべきと市に迫りました。市は「配慮を求める」と答弁しています。

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