活動日誌−伊藤けんじ

【17.12.13】高齢者の移動支援を(とくとくパス購入補助、タクシー補助、乗り合いのシステム) 12月議会一般質問

高齢者の移動支援として、3つの提案をしました。

 市民意識調査でも、交通の利便性への要望が浮き彫りになりました。「クルマが運転できなくなったら、生活できない」という、深刻な悩みを抱えている方がたくさんいます。

|楼茲砲茲辰突用できるバスが異なり、バス利用に掛かる運賃も異なることの解消を図るために、名鉄バスの高齢者向けのサービス「とくとくパス」の購入費補助をすること。

▲織シー乗車への補助制度を作ること。

事業者が運行しているバスに、高齢者が相乗りできる仕組みを作ること。

 以上の3つの提案をいたしました。

議事の概要

◆23番(伊藤建治君)  続いての質問事項、高齢者の移動支援について伺います。
 ことし2月に取りまとめられた市民意識調査においても、今後も春日井市で暮らしたいとは思わない方11.1%のうち、その理由として、「交通の便が良くない」が51.8%、「買い物や外食が不便」が29.3%と8割の方が移動とそれにかかわる日常生活上の不安を挙げています。

 施策の評価において最優先で改善されるべき施策の中で、突出して満足度が低かったのが交通の利便性でした。私が地域で行っている座談会の場でも、春日井市に住み続けたくないという方はいませんかと問いかけをしますと、10人に1人ぐらいの手が挙がる。そして、その理由のほとんどが、車がないと生活できないという移動手段についての将来不安です。

 移動支援を求められている方は全ての年齢層にいらっしゃるかと思いますが、その求めが最も高く、人口に占める割合が今後も増加する高齢者について、日常の移動手段をどうしていくのかという視点で質問を行います。

 かすがいシティバス「はあとふるライナー」は、高齢者を初めとする市民の日常生活の移動手段の確保などのために、民間バスの運行していない地域を中心に運行するとされています。

 かすがいシティバスは、75歳以上であれば100円で利用できますが、名鉄バスは距離によって料金が決まる設定で、はあとふるライナーよりも料金が高くなります。はあとふるライナーと名鉄バスは、路線の重複はなく、住んでいる場所によって利用できるバスが異なり、バス利用の負担が違ってしまうという意見が出てきています。

 私は、この地域間格差をなくすためのアイデアを思いつきました。名鉄バスは65歳以上の高齢者を対象に、得々パスなる特別チケットを発行しています。3カ月もしくは半年、1年という有期限のチケットを買えば、1乗車100円の料金でバスを利用できるというもの。春日井市内にお住まいの75歳以上の方がこの名鉄得々パスを購入する際の費用の補助を行えば、高齢者のバス1乗車当たりの自己負担は統一できます。

 そこで、(1)名鉄バスの得々パスについて、75歳以上の高齢者が購入する費用を補助する考えはないか答弁を求めます。

 格差があるとはいえ、バスが利用できる場所はまだ幸せです。うちの近所には利用できるバス路線なんてないんだとおっしゃられる方もたくさんいらっしゃいます。バス路線の見直しは、こうした地域を少しでも減らす方向での努力がなされていることと理解していますが、市内満遍なくバスが利用できるようにすることは不可能です。

身近にバス停がないことへの不満や不安を出される方の大半が、これまで自家用車を利用していた方です。高齢化や病気などで運転に自信がなくなってきた。いつまでも運転できるわけではないという現実を意識すると、身近にバス停がないことに愕然とするのです。

 そうした訴えを聞く機会は本当にふえました。その際に、最近私は必ず、ぜひタクシーを使ってくださいと話すようにしています。高齢者の移動の問題を解決するのにタクシーを利用していただくのが最も有効的で現実的だと私は思っています。

 そう言うと最初は驚かれる。むちゃなことを言うなと言わんばかりに機嫌が悪くなる方もいます。私自身もそうですが、タクシーはとてもお金がかかる乗り物で、特別なときしか使わないという位置づけで、タクシーを選択肢の外に置いている方がほとんどです。ですから、タクシーに乗ってほしいという提案に最初は抵抗を感じるのだと思います。

 私は続けて次のような話をします。自家用車を今後は乗らないと処分してしまえば、自家用車の維持に必要だったお金で随分タクシーに乗れるようになりますよ。例えば150万円の小型車を10年使うとすると、毎年15万円かかっていることになる。保険、税金、ガソリン代、タイヤやオイルなどの消耗品、車検費用なども考えれば、年間30万円とか40万円の規模の額が自家用車維持のために必要になっている。40万円分タクシーに乗ろうと思ったら、相当たくさん乗れますよ。

 このような話をすると、皆さん納得をしてくれ、同時に安心をしたような表情になります。必要なのはタクシーを使おうという発想の転換、意識改革です。ただ、これだけでは行政の仕事の放棄になってしまいます。高齢者の置かれている経済的な状況とか、バスが利用できる地域との格差についても意識をすべきです。

 以前、同僚議員から、高齢者など運転免許証を自主返納した方を対象としてタクシー料金の一定額を補助する制度をという質問が出されています。そのアイデアのカーボンコピーですが、高齢者の移動支援として、75歳以上の方に対し、タクシー1乗車当たり500円程度の補助をするという制度をつくってはいかがでしょうか。500円という金額は、現在かすがいシティバス1乗車当たり市が負担している金額、直近では428円、これを意識いたしました。現実的な数字でございます。御所見を伺います。

 そして、(3)乗り合いの移動支援についてです。
 最近私は、市内を走っているさまざまな車を高齢者の移動支援に使えないものかという目で見る癖がついてしまいました。学習塾の送迎バスは夕方と夜しか走らないから昼間は移動支援に使えるんじゃないかとか、デイサービスの送迎車も利用者が施設にいる間は活用できるのではないかとか。

 かつて私はデマンドバスの導入を提案したことがあります。同僚議員からは、武蔵野市で運行しているレモンキャブという市の車を市民のボランティアによって運行し移動支援をしている制度や、我孫子市で行っている自動車学校や病院などの送迎バスに高齢者が相乗りできる制度など、多彩な取り組みについて提案されています。

 いずれも高齢者の移動支援を何とかせんといかん、路線バスだけでは何ともならないという問題意識からの提案です。これらのアイデアの共通点は、1台の車を複数の利用者で使う、相乗りをさせてもらうという乗り合いという点です。そしてその利点は、路線バスを整備するよりも安価に、そして、よりきめ細かい対応ができるという点です。過去さまざまに提案してきたアイデアも含めて、乗り合いでの移動支援について具体化する考えはないか、御所見を伺います。


◎総務部長(福慶達男君) 続きまして、質問事項5の高齢者の移動支援について、3点の御質問にお答えいたします。

 初めに、名鉄バスの得々パス制度につきましては、得々パスの購入代金のほかに、1乗車につき100円の運賃が必要となるものでございまして、65歳以上の本人のみが名鉄バスの一般路線全線で利用することができます。かすがいシティバスと名鉄バスは路線や運行時間帯並びに制度上の利用形態が異なるということから、得々パスの購入に対する補助は現在のところ考えておりません。

 続きまして、タクシー補助についてでございますが、高齢者の移動支援につきましては、超高齢社会にあって、交通体系全体の中で検討すべき重要な課題であると認識はしておりますけれども、現時点におきましては、タクシー券の補助については考えておりません。

 最後になりますが、病院や自動車学校などが運行しております送迎バスに一般の高齢者等が乗車することに関しましては、道路運送法の規定に準ずる必要があるほか、安全確保等運行上の管理責任や交通事業者との調整など制約や課題が多くあることから、現在新たな移動支援方法の一つとして調査研究しているところでございます。

 今後は、先ごろ実施した交通に関する調査結果や交通の利用実態、さらには地域の交通事情や先進地事例などの調査研究等も踏まえまして、各地区の交通事情に即した身近な移動方法等を検討してまいります。

◆23番(伊藤建治君)  最後、続いての質問事項、高齢者の移動支援について、これは(1)から(3)まで意見を述べて終わりたいと思います。

 まず、(1)の得々パスの購入費補助についてですけれども、実施したとしても、経費はごくわずかで済むんじゃないかと私は思っています。3カ月券が5、000円、1年券が1万5、000円ですから、150万円あれば100人の方に支援できると。現実的な提案だと私は思っています。

 答弁が、いろいろ私の受けとめと食い違っておりまして、かすがいシティバスと名鉄バスは路線、運行時間帯、制度の利用形態が異なるので、購入費補助は考えていないという答弁だったんですが、私は路線が異なっているからこそ必要な補助ではないかと提案をいたしました。

 運行時間帯や利用形態が違うという部分も、私の提案に対する答弁になっておりません。日常生活のための移動するという、同じ利用形態でバスを利用している高齢者の自己負担のアンバランスを解消する、その方法としての提案でございます。私の言いたいことが正しく伝わっていないということが非常に残念でございます。答弁の訂正が必要なんじゃないかと思ったんですけれども、この場では無理だと思いますので、一旦持ち帰っていただいて再度検討していただきたいと思います。

 (2)のタクシー補助についてです。私は高齢者移動支援の抜本的な解決方法としては、これをやるしかないだろうと強い確信を持っています。

 もちろん(1)で述べたバス利用の補助でありますとかかすがいシティバスの路線の充実、後から述べます(3)の乗り合いの交通システムについてもやるべきだとは思っていますけれども、それらがあっても網から漏れてしまう方はどうしたっております。

 タクシーを利用していただくということは、自家用車をやめることとトレードオフであれば、十分に現実的な選択肢です。今回は移動支援という観点から述べましたけれども、昨今社会問題になっている高齢者による暴走事故を減らすためにも有効に働くはずと思っております。

 ここには、運転できなくなったらタクシーに乗ろうという意識改革が必要でございます。ただ、これだけを今役所が言ったら、ちょっとした騒ぎになるんじゃないかな、怒る人がいっぱいいるんじゃないかなというふうに思います。でも、補助制度をつくれば胸を張って呼びかけられる。運転できなくなったらタクシーに乗ってください、補助を出しますからと。だから安心して春日井市に住み続けてくださいと言える。

 タクシー券の補助に係る経費はどうですかね。例えば新たなバス路線を幾つも運行させるより安く済むんじゃないかなと思っています。救われる人の数もこちらのほうが、うんと多いはずです。そして、何よりタクシーはドア・ツー・ドアですから、利便性は断トツによいわけです。ですから、いずれタクシー補助はやるしかないと思っておりまして、どうせやるなら早くやればいい。ぜひ早目にその検討をしていただくようにお願いいたします。

 そして、(3)の乗り合いの移動支援についてでございます。今回、雑多に提案いたしました。具体化のためには、答弁にありましたように、管理責任であるとか交通事業者との調整など、幾つもハードルがあることは承知していますけれども、アイデアを形にした自治体がたくさんありますので、春日井市も諦めずに知恵を絞っていただきたいと思います。以上です。

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