活動日誌−伊藤けんじ

【17.12.13】給食の食べ残しを減らす取り組み 12月議会一般質問

 2016年の12月議会でも、「給食の食べ残しを減らす取り組み」についての質問をし、具体的な取り組みを提案しました。1年経過し、どのようなことに取り組んだのか、どのような成果が出ているのかについて、質問をいたしました。

 新たな取り組みがいくつか実施されたとのことですが、目に見えた結果にはつながっていません。食育は市として重要なことだと位置づけているという考えが示されましたので、今後も、見守っていきたいと思います。

議事の概要

◆23番(伊藤建治君) 続いての質問事項、学校給食について伺います。
 1年前の12月議会の一般質問でこの件について質問し、今後の取り組みについて確認しました。それがどのように実践されるかについて1年後に再度聞きますと宣言しておりましたので、約束どおり質問いたします。これは端的に質問いたします。

 (1)食べ残しの状況について。昨年度との比較でどのような変化があったかお答え願います。

 (2)食べ残しを減らすための取り組みについて。食育、献立、調理、各セクションで取り組んだことについて、内容と成果をお答え願います。

 (3)学校における食育について。学校現場で取り組んだことについて伺います。昨年の一般質問では、調理員との交流や残菜率の状況を教職員や子どもたちとも共有することなど具体的な提案も行いました。それらの取り組み状況を伺います。

 
◎教育部長(松原眞一君) それでは私からは、大項目4、学校給食についての御質問に順次お答えいたします。

 小項目(1)につきまして、学校給食の食べ残しは、全体では対前年同月となる4月から10月までの合計比として7.49%から7.32%へ減少し、0.17%の改善となっています。

 次に、小項目(2)につきまして、食べ残しを減らすための取り組みといたしましては、食育事業として給食作文コンテストや地産地消ふれあい給食など従来からのさまざまな取り組みに加え、新たに、市と中部大学の相互協力の強化に関する協定事業における、学生と栄養教諭が共同して、栄養はバランスが大切との趣旨のもと、食育劇を盛り込んだ栄養教室を八幡小学校において実施しました。

 その中で子どもたちからは、「これからは給食を残さず食べたい」、「バランスよく食べることが大事」との意見が多数寄せられ、今後は順次学校を変えて栄養教室を実施してまいります。

 また、夏休み期間中に教職員を対象とした学校給食食育講座を東部調理場において開催し、クラスで給食を残さず食べる工夫、給食の準備を早くする工夫、給食時間を楽しくする工夫について検討するワークショップを実施しました。さらに、献立、調理につきましては、根菜を使用した煮物や汁物では、低学年の子どもが食べやすいよう大根や芋の切り方を小さくしたり、みりんなどの調味料をかげんすることで、優しい甘さや照りと艶をつける工夫をしています。

 こうした取り組みを行った結果、今年度に提供した筑前煮は食べ残し率が小学校では23.8%から18.4%へ5.4%の改善、中学校では20.4%から14.6%へ5.8%の改善となりました。

 次に、小項目(3)について、学校における食育の取り組みにつきましては、つくり手である調理員が子どもたちと給食を一緒に食べ給食の時間をともにすることは、給食を通してともに触れ合う機会となることから、新規採用の調理員を対象に研修として進めてまいります。

 また、生産者との交流する機会は、小学生を対象とした収穫体験の実施や生産者と栄養教諭が共同で行う地産地消の授業を行っております。

 食べ残しの状況は担任教諭が適宜確認するほか、各学校独自の取り組みとして、もぐもぐタイムや空っぽ運動、御褒美シールなどの食に関する指導を児童・生徒にしており、集計結果についても、毎月各校の食べ残し割合を学校全体で共有しております。引き続き、教育委員会、学校、調理場が相互に連携をとり、学校給食食べ残しの削減に取り組んでまいります。

◆23番(伊藤建治君) 学校給食について、(1)の2回目でございます。
 食べ残しの状況について、7.49%から7.32%へと0.17%の改善という答弁でございました。数字についてもう少し詳細を伺います。米飯やパンなどの主食、おかず、牛乳、それぞれの状況をお伺いいたします。


◎教育部長(松原眞一君) 2回目の御質問にお答えいたします。
 食べ残しの改善数値0.17%の内訳につきましては、主食が0.48%の増加、おかずが0.25%の減少、牛乳が0.4%減少という状況でございます。

◆23番(伊藤建治君) 数字についてはよくわかりました。(1)の3回目です。改善と言えば改善と言えるのかもしれませんけれども、私は、これは誤差の範疇だと受けとめています。数字で見るような影響はなかったと。

 私は過去3カ年分の小学校、中学校それぞれの毎日の献立ごとの残食率の集計表をチェックいたしました。主菜の残食率が15%以上となった頻度であるとか、月ごとの平均した残食率、これは減っている月のほうが確かに多いんですけれども、その逆もある。数字の傾向としては大きな変化はありませんでした。

 先ほど筑前煮の残食率が改善したという答弁がありましたが、私は筑前煮も含めて残食率が高い傾向の献立について、その残食率がどう推移しているのかを眺めてみましたけれども、同じ献立でも残食が多い月と少ない月がある。昨年度より今年度のほうが多い月もある。目に見える影響とか法則的な傾向というのは一切見出すことができませんでした。ですから、数字にはあらわれていないというのが現状だと思います。ですが、数字で見えなかったからよい、悪いという判断はこの段階ではいたしません。

 大事なのは次です。(2)の内容でございます。食べ残しを減らす取り組みについて2回目でございますが、数字の結果を評価する前に、どういう取り組みをしたのかを見たいと思います。

 今答弁で、新たに中部大学生との共同の栄養教室を小学校で1校。夏休み期間に教職員を対象とした食育講座を実施ということでございます。栄養教室は1つの小学校の1クラス。ことしあと1校2クラスでやるということも聞いていますけれども、全体からすればごく少数を対象にしたものです。食育講座の受講人数は43人とも聞いております。

 つまり、子どもたち全体に働きかけるような取り組みとしては、新たなことはなかったわけでございます。それでは数字の変化が出なくて当たり前。残食の数字の変化を読み取る以前の問題でございます。

 給食の献立でありますとか材料の選定、調理については、これ以上ない努力と研さんがなされていると私は思っています。足りていないのは子どもたちへの働きかけ、文字どおりの食育でございます。その点で、私は設問の設定を間違えたかもしれませんね。食べ残しを減らすことが目的ではなくて、食育にどう取り組むかという視点が中心になるべきもので、食べ残しが減るということは、その結果としてついてくる性質の事柄です。

 そこで改めて、春日井市の教育委員会が食育をどう認識し、位置づけているのかお伺いいたします。答弁を願います。


◎教育部長(松原眞一君) 小項目(2)の2回目の御質問にお答えいたします。
 学校給食は、学校教育における食育の生きた教材であるとともに、成長期に大切な栄養バランスがとれた食事を提供することにより、児童生徒の健康の保持増進や体力の向上を図るものでもあります。また、給食は児童生徒にとり、給食を通し生命及び自然を尊重する精神を養うことや正しい食習慣を養うこと、また、クラスの仲間とともに食事をすることから明るい社交性及び協同の精神を養うことなど、食に関する正しい理解をさせるものと考えております。

◆23番(伊藤建治君) 理念として骨格はしっかり捉えていただいているものということで理解いたしました。

 健康を維持するために必要な最も基本的なことは食事でございます。食べ物について正しい味覚でありますとか知識を身につけられるかどうかというのが、その後の人生を大きく左右する。ファストフードやコンビニでの偏った食生活ではさまざまな病気のリスクを上げてしまう。

 社会全体という視点からしても、労働力の確保であるとか医療給付にも影響してくる。社会を構成するために必要な知識、能力の一つでありまして、学力と同じぐらい食育は重要であると思っております。食育が余り重んじられていないのかなというように感じましたので、その裏づけといいますか考え方をお聞きいたしました。

 (3)の内容に移ります。学校における食育について2回目でございます。
 食育を行う現場は学校ですので、具体的な内容についてはこちらで申し上げます。昨年、具体的な提案を4ついたしました。生産者との交流、調理員との交流、子どもたちや教職員に残菜の状況を見てもらうこと、残菜の集計結果の数字を子どもたちや教職員にも知らせること。生産者との交流は既にやっているということで、さらに調理員が学校現場に出向き子どもたちと交流することは、新規採用者を対象に今後事業を進めるということでした。これは評価したいと思います。

 そのほかについてはいかがでしょうか。食べることに関心を持ってもらう。食べることの意味を深く理解してもらう教育という位置づけであれば、それはサンプル的にどこかの学校の限られたクラスで実施すればいいというものではありません。全ての子どもたちに同じ量の水準と情報をもって働きかけがなされるべきものでございます。

 現在もいろいろと取り組んでいるかと思いますが、多分それでは足りていない。これについて、現在の取り組みと認識、これで十分だと思っているのか、そして今後についての方針や考え方があればお伺いいたします。


◎教育部長(松原眞一君) (3)の2回目の御質問にお答えいたします。
 学校での現在の取り組みとしましては、小中学校ごとに食に関する指導計画を策定し、授業においては、小学校低学年では国語や生活の授業で野菜など食材を題材にしたもの、中学年では国語、社会、理科、体育の授業で郷土の自然や季節と生き物並びに身体について、高学年ではさらに家庭や総合の授業で調理の手法や日本人の主食である米について、それぞれ食育と関連した授業を行っております。

 また、栄養教諭並びに栄養職員が行う授業として、小学校低学年を対象とした「給食ができるまで」「給食を知ろう」や、高学年では「健康によい食事」「食べ物の働きを知ろう」など、各学年の発達段階に応じた授業を行っています。

 今後において、こうした取り組みが十分に結果としてあらわれるよう、より一層学校教育の一つとして全ての学校が主体的に学校給食を通し食育の推進が図られるよう、教育委員会、学校、調理場がそれぞれの役割のもと連携して取り組んでまいります。

◆23番(伊藤建治君) (3)の3回目です。
 そして食べ残しについても、子どもたちに現実を知ってもらうという取り組みは、もっとしっかりと行うべきだと思っております。

 残菜の集計表、先ほどの答弁では学校全体で共有しているということでしたけれども、集計表の取り扱いが変わったかどうか確認しましたけれども、栄養教諭が栄養指導の中で活用しているはずだということで、特段に変えたことはないということでございます。

 これについてはあれこれ手を加えずに、数字そのものを子どもたちと全ての教員で共有したらいいんじゃないかなというふうに思っております。食への関心の一つの切り口として、そして問題意識のきっかけとして、残菜の状況をまずは知ると。これはすぐにでもスタートさせていただきたいと思います。

 学校給食課から子どもたち全員に届けている情報は、今のところ献立表のみということもお聞きしました。日々の献立の内容、どういう材料で、どういう役割を果たしているのかを分類して表にしたものです。これはこれで、大量の情報が盛り込まれたすばらしい教材だとは思います。これにもう少し手を加えたらどうかなということも提案をしたいと思います。

 一つの献立をピックアップして、その情報を載せる。材料とか調理上のこだわりとか。子どもたちがより食に関心を持ってもらえるようなトピックスとして提供するのはいかがかなというふうに思います。

 それから、残菜の状況を知らせるという点でいえば、直接目で見ることは難しいかもしれませんけれども、その状況を見せるということはすぐにでもできるはずです。写真でもいいと私は思っています。先ほど調理員が学校に出向く事業を始めるということでしたので、その際にはぜひ残菜の写真も子どもたちに見せてほしいというふうに思っております。

 春日井市内のある学校で、数年にわたって食育指導を徹底した学校があったとお聞きいたしました。その結果、劇的に残菜の量が減ったということでございます。子どもたちにきちんと働きかけをすれば、意識が変わって結果が出るということを示しております。その取り組みの内容をぜひ市全体に水平展開をしてほしい、それも検討してほしいと思います。

 今回、私は質問通告したときに1年間ありましたので、どんな取り組みがなされて、どんな結果が出たんだろうとわくわくしておりましたが、ふたをあけてみれば、取り組まれたことは非常に限定的で、すごくがっかりいたしました。数字に変化も出なかったというのもありますし、これは当然なんですけれども。数字の結果はともかくとして、問題意識を持っているのであれば、それ相応の取り組みを具体化してほしいと思います。

今回こんな結果でしたので、これはもう一度質問しなければならなくなってしまいました。来年12月議会でもう一回聞きますので、子どもたち全体に働きかける取り組みを1つでも2つでも具体化して、その結果を聞くという機会にしたいと思います。

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