活動日誌−伊藤けんじ

【17.09.12】水道事業は黒字 9月議会質疑

黒字体質を維持

 春日井市の水道事業会計は、企業会計方式にて決算が行われるようになりました。収支の見た目は変わりましたが、財務体質や実際の収支状況を把握するためには、詳細の読み込みが必要です。

 質疑等で明らかになったのは、水道利用金を値下げした以後も、毎年2億円の規模での実際の収益が上がる財務体質だという事です。(名目上の黒字は約7億6000万円)老朽化した施設の更新のためにある程度の内部留保は必要ですが、それ以上のものは市民に還元すべきものです。引き続き、詳細な経営分析を行い、さらなる値下げができないか、見極めを行っていきます。

質疑の概要

◆23番(伊藤建治君) 認定第11号 平成28年度春日井市水道事業会計決算について伺います。
 当年度純利益が7億6,879万4,533円とのことですけれども,2年前から処理が始まった長期前受金戻入の影響を差し引かないと,実質的な収支がわかりません。今決算においては,シンプルに7億6,879万4,533円から長期前受金戻入7億2,883万5,741円を差し引いた額,これが3,995万8,792円となります。およそ4,000万円です。これが実質的な収支の黒字と理解すればよろしかったでしょうか,答弁をお願いしたいと思います。
 そして,損益勘定留保資金の平成28年度末の残高と建設改良に充てられる資金の総額,いわゆる内部留保資金の残高をお伺いいたします。

◎上下水道部長(加藤俊宏君) それでは私からは,認定第11号 平成28年度春日井市水道事業会計決算について,数点の御質問にお答えいたします。
 まず,長期前受金戻入を除いた実質的な収支ですが,議員が言われたとおり約4,000万円の黒字となっております。
 次に,損益勘定留保資金の額は約35億3,000万円,最後に,建設改良費に充てられる資金の額,いわゆる内部留保資金の額は約43億円となっております。

◆23番(伊藤建治君) 今年度の実質的な黒字収支は4,000万円ほどということでございました。平成28年度は,前年に引き続いて知多配水場の更新によって県水の購入がふえておりまして,その影響額は昨年に引き続き同程度,1億8,000万円程度かなというふうに思いますので,ですから春日井市の水道事業会計は,毎年2億円前後の利益が確保できるというのがスタンダードなのかなというふうに思いました。
 そして,損益勘定留保資金は35億3,000万円ということでございます。前年度よりは減っていますけれども,中長期財政計画と比較して1億円ほど多い。そして,知多配水場の更新が終われば,また増加していくという見通しになっております。昨年も述べましたけれども,この部分,建設改良に充てられる資金というのは収益も含めた内部留保資金として見る必要がございまして,内部留保資金は43億円という答弁でございました。今申し上げました,毎年2億円前後は利益が確保できるという点と,43億円の内部留保があるという点から,これはそろそろ水道料金の値下げとして市民に還元できる規模ではないかと考えるところですけれども,当局の見解をお伺いいたします。

◎上下水道部長(加藤俊宏君) それでは,認定第11号について2回目の御質問にお答えいたします。
 内部留保資金は,現金支出を伴わない費用である減価償却費などによって生じた資金であり,その資金は施設整備の費用に充てるものであるため,今のところ料金の値下げは考えておりません。

◆23番(伊藤建治君) それから,水道会計ですが,2015年12月の一般質問でも述べているんですけれども,春日井市の水道事業は有収水量も安定しておりまして,不明水も少ない。つまり管路の状態も悪くないと。加えて,国のほうから法定耐用年数以上の使用年数というものが示されておりまして,今後も計画的に長寿命化を図りながら施設更新していけば,安定的に経営基盤は維持できると。そして,決算状況でありますとか資金状況を見れば,さらに市民負担の軽減が図られるものというふうに私は思っております。これについては以上です。

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