活動日誌−伊藤けんじ

【17.02.25】「無料塾」子どもの貧困対策事業が、予算化! 3月議会質疑

二事業所分を予算化

 9月議会で、実施を求めた子どもの貧困対策としての学習支援事業、いわゆる「無料塾」が、春日井市の取り組みとして位置付けられ、二事業所分が予算化されました。

 議会でも紹介した、ニュータウンで中部大学の先生と生徒の手によって実施している学習支援事業を、市の事業として位置付けるものと、もう一か所で新規の立ち上げを目指すものです。

質疑の議事の概要

◆23番(伊藤建治君) 同じく一般会計予算中,3款1項1目社会福祉総務費の4 生活困窮者自立支援1,010万9,000円についてお伺いをいたします。
 ここに,代表質問でもたびたび話題になりました子供に対する学習支援事業も含まれております。子供の学習支援事業の金額は,このうち幾らが該当するのかお伺いをいたします。
 また,事業のスキームもお伺いします。代表質問に対する答弁の中では,自立支援や子供の貧困対策に積極的に取り組んでいる団体に事業を委託するとのことでした。つまり,市の事業として実施をするということでございますので,事業スキームは明確に設定されていくことと思いますので,その内容をお伺いいたします。
 例えば,名古屋市では,1事業所の利用定員や利用する子供の何人に1人の割合で学習サポーターを配置するかなどの枠組み,学習サポートに当たる方や事業のマネジメントを行う方の報償費の上限額の設定,また利用できる生徒についても要件設定をし,その要件を満たしている方についてのみ利用を認めていくという枠組みになっています。
 これら今回の予算化に当たっての積算の詳細や,事業スキームとして想定していることを,また,春日井市のこの事業は,生活困窮者自立支援事業の任意事業の取り扱いとなるものかどうか,それぞれお伺いをいたします。

◎健康福祉部長(宮澤勝弘君) 私からは,子供に対する学習支援事業についての御質問にお答えをいたします。
 初めに,子供に対する学習支援事業に関する予算につきましては,1カ所当たり225万円,総額で450万円を予定しており,内訳は,学習指導を行う者やコーディネートの報酬,ドリルなどの教材費,印刷製本費,保険料などでございます。
 事業の詳細につきましては,現在調整中ですが,学習意欲があってもさまざまな事情により学習補助の受けられない高校進学を目指す中学生を対象に,1カ所12名程度を想定しております。
 また,学習支援の方法につきましては,週1回,2時間をめどに,子供たちの居場所となる環境確保とともに,1人1人の学習レベルの違いに対応できるような形で学習指導者の配置を予定しております。なお,この事業につきましては,生活困窮者自立支援事業の任意事業として実施するものでございます。

◆23番(伊藤建治君) 事業のスキームはかなり明確に示していただきまして,僕自身が思い描いていた中身とかなり一致する部分がございましたので,評価をして受けとめたいと思います。今回,2カ所においての事業化の予算となっておりますけれども,今後はより多くの取り組みが市内で行われることが必要でございます。今回,想定している以外の部分で手が挙がったとき,取り組みたいというような申し出が出た場合についても,ぜひそれも事業化をしていくべきだと思いますけれども,それについてはどうされているのか,お考えがあればお尋ねをしたいと思います。これは,再度の答弁をお願いいたします。

◎健康福祉部長(宮澤勝弘君) それでは,子供に対する学習支援事業についての2回目の御質問にお答えをいたします。
 今後につきましてですが,この平成29年度の事業の実施状況を検証しつつ,地域性も考慮し,より効果的に事業が進められるよう検討してまいります。

◆23番(伊藤建治君) ありがとうございました。
 学習支援事業についてでございますが,他市の取り組み状況などを見ますと,本当にたくさんのニーズがあると思われますので,受け皿となっていただける団体の育成も含めまして,積極的な取り組みを期待しております。

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