活動日誌−伊藤けんじ

【17.02.25】まちづくり会社について 3月議会質疑

ニュータウンのエリアマネジメントとは?

 ニュータウンの街づくりのために「まちづくり会社」という第三セクターの新会社設立のための予算が計上されました。どういう事業を行うための会社なのかと質疑しましたが、この段階では明確な答弁が得られませんいでした。

質疑の概要

◆23番(伊藤建治君) まちづくり会社出資金及び準備金についてお伺いいたします。
 先ほども若干やりとりがございましたが,私からは,事業の中身についてお伺いをしたいと思います。会社として立ち上げる以上は,ビジネスとして成立をさせなければならないわけでございます。現段階でビジネスとして明確にされているのが公共施設の管理でございます。それに加えまして,エリアマネジメントを行うという説明を受けております。公共施設の管理だけであれば直営でやったほうが手っ取り早いわけでございますが,このエリアマネジメントをするから会社である必要があるということでございます。エリアマネジメントこそがこの会社をつくる理由と受けとめております。
 では,エリアマネジメントとは何か,ビジネスとして成立をするものか,市が投資をする意味や意義はあるものか,将来的にその採算性は合うのか,そのあたりはもう少し明確にしておく必要があるだろうと思います。リ・ニュータウン計画では,まちづくり会社の役割として,まちづくりに必要な各種事業の実践とされまして,不動産管理,交通,情報などと挙げられておりますが,利益が上がるビジネスマーケットがあるのであれば,それは既存の企業が担うこともできるのではないかとも思います。
 さきの議員の質問に対しまして,収益性と公益性をあわせ持つ戦略的な事業展開をするという答弁がございました。では,具体的にはどういうビジネス展開をしていくのか,市が投資をして立ち上げるまちづくり会社の役割は何か,その詳細はもう少し明らかにできないものかお伺いをいたします。

◎まちづくり推進部長(熊木雄一君) まちづくり会社についてでございますが,こちらにつきましては,短期的のみならず中長期的ビジョンを考慮に入れた事業全体としての収益性を確保しながら,住民の皆様などとの協働により,高蔵寺ニュータウンが持続可能な魅力あるまちであり続けるという公益性をあわせ持つ事業展開を行っていきたいと考えております。
 このため,例えば,当初の事業である公共施設の管理運営においては,管理収入を得ながら,地元住民や地域で活動する各種団体などとの連携・協働によるソフト施策の推進により,ニュータウン全体のエリア価値の向上を目指しているところであり,このほかの事業についても,こうした理念により進めてまいりますが,具体的に今後取り組む事業につきましては,会社の設立にあわせて検討を進めてまいりたいと考えております。

◆23番(伊藤建治君) まちづくり会社についてでございます。
 今回,民間の方にも出資をしてもらって会社を立ち上げます。もし自分が出資をするならばと考えますと,ビジネスモデルが明確で,勝算がある事業にしか投資することができません。加えまして,市が投資をする以上は,公共の利益にかなったものでなければなりません。この部分を明確にすることが,会社立ち上げには必要だと思います。
 例えば,リ・ニュータウン計画で,まちづくり会社が実践する各種事業として挙げられております不動産管理という部分,不動産の流通促進であれば民間でもできます。でも,民間ではうまみのあるところのつまみ食いになってしまうよねと,そうじゃなくて地域全体の機能性の底上げをしていきたいよねと,そういう意図だと思うんです。
 ですから,大きな枠組みの中で,長期的な視点で不動産の流通についても捉える必要がありますので,だから民間の事業者じゃなくてまちづくり会社なんですよということだと思います。そして,その会社を立ち上げるに当たっては,そのために具体的にはこういう事業を取り組むというビジネスの中身については,もう少しきちんと示したほうがいいと思います。立ち上げまでにはより明確にしていただいて,出資者の方が安心して投資できるようにしてほしいですし,市の税金を使いますので,市民の理解が得られるようにしてほしいなというふうに思います。

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