活動日誌−伊藤けんじ

【16.12.02】朝宮公園スポーツ施設条例−12月議会質疑

県営朝宮公園の移管、公園整備が前提の条例

 朝宮公園のスポーツ施設の利用料を定める条例提案が行われました。

 2016年12月現在、朝宮公園は県営です。この条例は2017年度に予定している、市への移管を前提に、朝宮公園内にあるテニスコートなどのスポーツ施設の利用料金を定めるものです。

 しかしながら、2016年12時点で、朝宮公園の移管の是非について、さらには、移管を受けたのち市が計画している朝宮公園の整備についても、議会での承認は行われていません。移管と公園整備が前提となっている条例が先行して提案されるもので、その取扱いについて、質疑を行いました。

 以下、議事録の抜粋です。

判断できる材料がそろっていないのではないか

伊藤建治 質問
 第89号議案 春日井市朝宮公園スポーツ施設条例について伺います。
 この条例は,新たに市の施設となる朝宮公園のスポーツ施設の利用料を定めるものでございますが,県営朝宮公園を市に移管される前提で整備をされるものでございます。

 しかし,私ども議会に対しましては,移管の是非について問われたという経緯はございません。よって,この条例のよしあしにつきましては,単にスポーツ施設の利用料の額だけを審議すればいいというものではなく,移管を受けることそのものがいいのか悪いのかという判断を伴うものでございます。

 まず,最初に説明が必要なのは,なぜ来年の,2017年,平成29年4月の移管なのかということ。

 先日の総務委員会に報告をされました朝宮公園整備構想の中間案によれば,整備開始は2年後の2019年,平成31年ということです。それまでは,基本設計,実施設計という机上の作業が行われるだけで,朝宮公園自体は今までのまま,現状と何も変わらないわけでございます。県営のままで,誰も何も困らないわけでございます。

 無償譲渡というものですから,あたかもただでいいものが手に入るようなイメージを持ってしまいますが,先ほど1,000万円もの備品購入の補正についてもお聞きしましたが,維持管理にはお金がかかります。冒頭に申し上げましたとおり,移管を受けることそのものが,いいのか悪いのかという判断を伴うものでございますので,これらははっきりさせていただきたいと思っております。

 なぜ2年も前倒しで移管を受けるのかということ,そして,それに伴って必要となる維持管理経費はいかほどになるのかと,さらにその先の多目的総合運動広場を含む朝宮公園整備についてのよしあしについても,私たちは是非を問われておりません。

 整備構想すら固まっていない段階では,そもそもそれがいいのか悪いのかという判断ができないので,当然のことではございますけれども,ともかく今は朝宮公園整備についてはゴーサインは出ていない状況と思います。

 しかし,整備構想をしっかりと練り上げた段階で,例えば,これは費用がかかり過ぎるよねとか,費用対効果ではちょっと合理的ではないよねとか,市民ニーズに合致していないよねということで,事業そのものをやめておこうかとか,先送りしようかということもあり得ると思うんです。

 そうなったときに,移管を受けてしまった朝宮公園を県にお返しできるものかどうなのか,この点もお聞きいたします。
 3点について,明確な答弁をお願いしたいと思います。

◎文化スポーツ部長(長谷川透君) 
 それでは,私からは,第77号議案,第89号議案の御質問についてお答えをいたします。

 まず,最初に,第77号議案についてでございますが,朝宮公園に係る補正予算1,000万円の内容につきましては,4月当初から必要となりますパンフレットの作成費用,乗用草刈りトラクター,肩がけ用刈り払い機,ブロア,チェーンソーなどの購入費用でございます。

 続きまして,第89号議案についてでございますが,最初に,平成29年4月からのランニングコストにつきましては,現在,来年度の予算編成を行っているところでございますが,現時点では人件費,光熱水費,委託料などでおおむね6,000万円を見込んでおります。
 次に,朝宮公園の移管時期についてでございますが,本市では平成3年度から多目的総合運動広場の整備について調査研究を進める中,同公園の有効活用について愛知県と話し合いを重ねてまいりました。

 こうした中,改めて多目的総合運動広場の整備について愛知県に申し入れたところ,平成26年10月に同公園の本市への移管について提案を受け,平成27年度から協議を進め,同公園の移管を受けることとしたものでございます。

 また,移管の辞退についてでございますが,市といたしましては,朝宮公園整備構想策定検討委員会において,移管について承認を得る中で,現在事務を進めているところでございます。こうした中,市民,体育協会など各種団体の皆様の期待に応えるとともに,老若男女全ての方々が集い,楽しみ,さらなる魅力ある公園として再整備をしていく考えでございますので,移管の辞退は考えておりません。

伊藤建治 質問
 朝宮公園管理費につきましては,内容はわかりました。備品購入の中身はわかりましたので,第89号議案 朝宮公園スポーツ施設条例について,再度の質問とつなげていきたいと思います。

 なぜ2年前倒しなのかという点は,今の答弁で経過はわかりましたけれども,その理由がわかりませんでした。年間6,000万円もの維持管理経費がかかるということでございますので,ここについては合理的な説明が必要だと思いますけれども,ちょっと今の説明ではわからなかったと。理由がわからないのに,2年間,毎年6,000万円ずつ,合わせて1億2,000万円かかっちゃうので,これを出すことというのはちょっと納得できないかなというふうに思っております。せめて2年間先送りすべきものじゃないかと思うところでございます。

 しかも,移管を受けたら返さないとおっしゃられました。返せないじゃなくて,返さないとおっしゃられました。なぜ移管を受けるかといえば,多目的総合運動広場を含む朝宮公園整備をするからその必要があるわけでございまして,もし整備をやらないのであれば,そもそも移管を受ける必要はないわけであります。何度も繰り返しますけれども,朝宮公園整備についてのよしあしについても,我々は是非を問われておりません。移管を受けたら返さないというのであれば,イコールそれは多目的総合運動広場を含む朝宮公園の整備をやるということを意味しますので,朝宮公園の整備そのものについての判断を今しなければならないということになってしまうわけです。整備構想すら固まっていない段階で,その判断はなかなかできないんですよ。

 この朝宮公園整備構想中間案の報告の際にも,整備費用が幾らかかるのかとお聞きしました。その際,多目的総合運動広場は17億円から20億円という答弁がありましたが,全体費用については皆目示されておりません。基本設計,実施設計をしてみなければわからないという答弁もございましたが,今,判断しなければならないのであれば,せめて全ての整備にかかわる概算の全体費用,全体の概算費用を明らかにしてほしいと思います。これは,再度答弁を求めたいと思います。

 そして,現状以上の施設をつくるわけでございますから,つくってしまったらさらに維持管理経費がかかります。維持管理経費をどう見込んでいるのか答弁をお願いします。

◎文化スポーツ部長(長谷川透君) 
 それでは,2回目の御質問にお答えをいたします。
 公園整備に係る総建設事業費につきましては,設計段階にならないと明確にはなってまいりませんけれども,総務委員会でお答えしたとおり,多目的総合運動広場につきましては,他市の類似施設ではおおむね17億円から20億円,その他テニスコートや公園整備等に数億円を要すると考えております。

 整備後の多目的総合運動広場のランニングコストにつきましては,組織体制や施設の規模,仕様等により変わってはまいりますけれども,他市の類似施設では人件費,光熱水費などでおおむね2,500万円と聞いております。

伊藤建治 質問
 まず,維持管理経費から述べたいと思いますが,整備後の多目的総合運動広場のランニングコストは,他の類似施設では約2,500万円と聞いているという答弁でございました。恐らくこれに近い金額が,先ほどの6,000万円の上に乗ると思いますので,おおむね8,500万円程度と思うわけです。一旦整備をしてしまったら,この金額の維持管理経費がずっとかかり続けるということになるわけでございます。それだけのコストに見合った内容であるかということは,まだ十分に議論はなされていないと思います。

 そして,総事業費。やはり,最終的に全体で幾らかかるのかということがわからないんですよ。例えを出しますと,どういう車を買うかもわかっていないのに,車を買えるかどうかもわからないのに,先に駐車場を買ってしまうというような性質の内容だと思うんです。夢を語り出したら何でも欲しくなっちゃうので,設計できないと事業費がわからないというのではなくて,せめて幾らまでの事業費かという上限設定ぐらいはすべきだと思いますし,それは示していただかないと朝宮公園の整備そのものにも賛成も反対もできません。

 ですから,この段階で整備をすることと移管が前提のこの条例案は,時期尚早だと思います。

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