活動日誌−ご質問などへのお答え伊藤けんじ

【13.06.14】児童自立支援施設での公的教育は?

恵まれない児童にこそ恵まれた教育を

 春日井市にある愛知県立の児童自立支援施設では児童福祉法で規定する公教育が保障されていません。社会的養護の対象となる恵まれない児童にこそ充実した教育が必要と考えます。春日井市教育委員会教育委員長並びに教育長の見解をご確認ください。

施設内の学校の位置づけについて

 伊藤建治からお答えをいたします。

 もう20年近くも前の話になってしまいますが、私は、大学時代にご指摘の施設で実習をし2週間ほど子どもたちと寝食を共にしました。その後、2年ほど宿直専門の嘱託職員(アルバイト)として通ったことがあります。夕食後の勉強時間から就寝まで子どもたちと過ごし、翌朝は子どもたちを学校に送り出すまでが勤務でした。

 学園内には、子どもたちが暮らす生活棟と、体育館や教室を整備した「学校」が配置されていて、昼間、子どもたちは「学校」で勉学に励みます。この施設が「公教育」の機関ではないというご指摘だと承りました。

 施設の特殊性から、市内の学校に通わせることは難しいと思いますが、教育を保証するという観点から、状況によっては検証が必要かと思い、市教委に問い合わせをいたしました。

市教委に事情を問い合わせました

 市教委に問い合わせをしたところ、以前から県からは市に対して学校の運営についての相談はあるとのことです。現段階では、運営の方法や管理の在り方、また教職員の配置についての具体的な方針が示されず、事務調整には至っていないとのことでした。当該施設は県の施設であり、県と協議し適切に対応したいとのことでした。

調査・研究いたします

 児童自立支援施設は、様々な問題を抱えた子どもたちの生活指導を目的とした施設です。ここにおける教育の在り方については、公教育が保障されることが望ましいと思いますが、当該施設においてはどうすべきか調査研究します。

 現況として公教育ではないものの、教職免許を有する職員や、教員の臨時職員によって、公教育に準ずる内容の授業が実施されています。現段階で、著しく問題がある状態ではないと思いますが、具体的な問題や改善すべき事項をご存知でしたら教えてください。

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